Airbnbの体験ホストとツアーガイドの違い

こんにちは、アキバツアーガイドのYuki(@akibatour)です！先日、Airbnb体験ホストをしている友人がTwitterでこんなことを呟いていました。

これを聞いて、僕の中でも前々から感じていたある事が確信に変わりました。

僕も始めはそう思っていました。でも自ら体験ホストとして活動を続ける内に違いを感じるようになりました。

今回は僕が考えるツアーガイドと体験ホストの違いについて紹介します。

ツアーガイドの主な仕事は、観光客がその場所の文化や歴史、生活習慣を理解出来るよう伝達・案内することです。

これとは別にツアーコンダクターという職業もありますが、こちらは観光客の旅程全体を管理・同行するのが仕事ですね。

「体験ホスト」という言葉はAirbnbが定義したもので、通訳ガイドと呼ばれることもあります。

Airbnbでは大前提として「あなたの趣味、好きなこと、経験・スキルを旅行者に共有する」ことを体験ホストの主な仕事として掲げています。

これだけです。しかもどんなことでも企画として提出が認められています。

飲み歩きや登山、おにぎり作りやネコを愛でる体験まで、本当に色々な内容の体験があります。

大前提として、海外旅行者向けツアーガイドになるためには国家資格である「通訳案内士試験」へ合格する必要があり、ここがツアーガイドと体験ホストを分ける最も大きなポイントとなっています。

実際難しいですよ。その内容は外国語だけでなく、日本の地理・歴史・産業・政治・文化や経済に関する筆記形式と面接形式から構成されています。ちなみに平成30年度の試験では合格率10.1%です。

はい、通訳案内士試験をパスした人だけが晴れてツアーガイドになることができます。

一方の体験ホストですが、資格の類は一切必要ありません。

強いて言えば自分の提供したいツアー内容をAirbnbの審査に通過させる必要があるのですが、こちらはコツさえ掴んでしまえば大して難しいものではありません。

そうですね笑　これというのも、2018年1月に施行された「改正旅行業法」が背景にあります。

それまでは通訳案内士としての資格がなければ通訳ガイドをすることは出来なかったのですが、この法改正により資格が無い人でも有料でガイドが可能になったんです。

通訳案内士の数が少なく、それに対して訪日外国人が急増したことが背景にあります。前述した通訳案内士試験のレベルの高さも理由の一つですね。

僕が思うに、案内する場所に合わせるのがツアーガイドで、ガイドするゲストに合わせるのが体験ホストだと感じています。

通訳案内士としての資格を有していることもあり、観光スポットについての(特に日本全体の地理や歴史)知識が深いのがツアーガイドです。

一方、体験を通してゲストに対してのおもてなしを重視するのが体験ホストだと感じます。

つまり、「日本の良さを発信したい！もっと日本を好きになって欲しい！」というオールラウンドな熱意がある通訳案内士に対し、「特定の場所や文化を紹介したい！ゲストと少しでも仲良くなるためにおもてなししたい！」という突出した熱意を向けるのが体験ホストだと思う、ということです。

これが顕著に現れるのが体験前の対応です。僕の場合、体験の良し悪しはゲストさんと会う前にほぼ決まっていると思ってます。

ゲストの興味範囲の絞り込みや買い物の手伝い、必要な情報収集の手助けなど言わば「旅行を楽しむためのコンシェルジュ」としての働きに熱を込めているんです。そして実際にその点が評価されているのを肌で感じています。

そうです！個人的には日本全体についての知識を収集したい場合はツアーガイド、特定の文化についての圧倒的な興味・日本人と仲良くなりたいという興味がある場合は体験ホストを選ぶべきだと思います。

ここまでツアーガイドと体験ホストについて紹介しましたが、勿論双方に十分な知識とおもてなしのスキルは備わっているものだと思います。

ただ、「これから通訳ガイドをはじめてみたい！」という人には体験ホストとしての活動を始める方が圧倒的にハードルが低いのでオススメです。興味がある人は是非以下からお問い合わせください！